第41期 日本の最近のファンタジーを読む
ファンタジーを書く作家が増えています。それだけ、読者も増えているのでしょう。
今回は、日本の新人作家の作品を中心に取り上げてみました。
やや厳しい視点で読んでみたいと思います。
この講座では、毎回課題の作品を読んできて、
きど先生の解説の後、参加者が感想を話し合います。
一人で読むのとはまたちがった格別な楽しみがあります。
|
|
〈第41期 日本の最近のファンタジーを読む〉 |
2024年 |
4月11日 |
「鈴の送り神」山下雅洋(岩崎書店) |
|
5月9日 |
「天狗ノオト」田中彩子(理論社) |
|
6月13日 |
「ばーちゃる」次郎丸(じろまる)忍(金の星社) |
|
7月11日 |
「キノトリ/カナイ」長谷川まりる(静山社) |
|
9月12日 |
「シロガラス」シリーズ(1〜5巻)佐藤多佳子(偕成社)
|
|
|
〈これまでにとりあげた作品〉 |
第40期 |
第40期 「ネコをテーマとしたファンタジーを読む」
23年11月 「ブックキャット」ポリー・フェイバー(徳間書店)
12月 「クリスマスの猫」ロバート・ウェストール(徳間書店)
「こいぬとこねこのおかしな話」ヨゼフ・チャペック(岩波少年文庫)
24年1月 「ルドルフとイッパイアッテナ」斉藤 洋(講談社) 宮澤賢治作品「どんぐりと山猫」他
2月 「空飛び猫」シリーズ アーシュラ・ル=グウィン(講談社文庫)
3月 「ウォーリアーズ」(第1期 1・2巻)エリン・ハンター(小峰書店))
|
第39期 |
第39期 「最新のファンタジー作品を読む」
21年4月 「カトリと眠れる石の街」東曜太郎(講談社)
5月 「やくやもしおの百人一首」久保田香里(くもん出版)
6月 「紫禁城の秘密のともだち」常 怡(チャン・イー)(偕成社)
7月 「ドリトル先生ガラパゴスを救う」福岡伸一(朝日新聞出版)
9月 「ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス」
ミヒャエル・エンデ+ヴィーラント・フロイント(小学館)
|
第38期 |
第38期 「韓国の作品を読む」
22年11月 「世界でいちばん弱い妖怪」キム・ドンシク 吉川凪訳(小学館)
12月 「ペイント」イ・ヒヨン 小山内園子訳(イースト・プレス)
23年1月 「ネギをうえた人」朝鮮民話集 金素雲編(岩波少年文庫)
2月 「アーモンド」ソン・ウォンピョン 矢島暁子訳(祥伝社)
3月 「カステラ」パク・ミンギュ ヒョン・ジェフン/斎藤真理子訳(クレイン)
|
第37期 |
第37期 「動物たちのファンタジー」
21年4月 「せむしの小馬」P・エルショフ 田辺佐保子訳(論創社)
(「イワンとふしぎなこうま」(岩波少年文庫))
5月 「ドリトル先生航海記」ロフティング 井伏鱒二訳(岩波少年文庫)
6月 「鹿の王」上橋菜穂子(KADOKAWA、角川文庫)
7月 「おおやさんはねこ」三木卓(福音館文庫)
9月 「ウォーターシップダウンのうさぎたち」リチャード・アダムス 神宮輝夫訳(評論社)
|
第36期 |
第36期 「タイム・ファンタジーを読む」
21年11月 「とぶ船」ヒルダ・ルイス(岩波書店)「タイム・マシン」H・G・ウェルズ
12月 「時の旅人」アリソン・アトリー(岩波書店、評論社)
22年1月 「屋根裏の遠い旅」那須正幹(偕成社)
2月 「とざされた時間のかなた」ロイス・ダンカン(評論社)
3月 「未知の来訪者」J・R・タウンゼント(岩波書店)
|
第35期 |
第35期 「ロアルド・ダールの作品を読む」
21年4月 「おばけ桃の冒険」「魔女がいっぱい」(評論社)
5月 「チョコレート工場の秘密」「ガラスのエレベーター宇宙にとびだす」(評論社)
6月 「マチルダは小さな天才」「オ・ヤサシ巨人BFG」(評論社)
7月 「ぼくのつくった魔法のくすり」「いじわる夫婦が消えちゃった」(評論社)
9月 「魔法のゆび」「ヘンリ−・シュガーのわくわくする話」(評論社)
|
第34期 |
第34期 「最近のファンタジー作品を読む」
20年11月 「青い月の石」トンケ・ドラフト(岩波少年文庫)
12月 「エミリーとはてしない国」ケイト・ソーンダズ(ポプラ社)
21年1月 「月のケーキ」ジョーン・エイキン(東京創元社)
2月 「ソレルとおどろきの種」ニコラ・スキナー(ハーパーコリンズ・ジャパン)
3月 「ブライア―ヒルの秘密の馬」メガン・シェパード(小峰書店)
|
第33期 |
第33期 「小人のファンタジー」
20年4月 「野生のロボット」ピーター・ブラウン(福音館)
7月 「カゲロボ」木皿 泉(新潮社)
8月 「ボーン・ロボット」森川成美(偕成社)
9月 「かんづめぼうやコンラート」ネストリンガー(福音館)
10月 幼年童話の中のロボット 「ロボット・カミイ」古田足日(福音館)、
「大どろぼうジャム・パン」内田麟太郎(文研出版) 他
|
第32期 |
第32期 「小人のファンタジー」
19年11月 「木かげの家の小人たち」いぬいとみこ(福音館)
12月 「だれも知らない小さな国」佐藤さとる(講談社/青い鳥文庫)
20年1月 「床下の小人たち」メアリー・ノートン(岩波/岩波少年文庫)
2月 「ニルスのふしぎな旅」ラーゲルレーブ(福音館ほか)
3月 「ホビットの冒険」トールキン(岩波/岩波少年文庫)
|
第31期 |
第31期 「番外編 児童文学で読む中国・朝鮮と日本」
19年4月 「バイバイ。」李 慶子(アートン)
5月 「風の海峡」吉橋通夫(全2巻 講談社)
6月 「生きる−劉連仁の物語」森越智子(童心社)
7月 「半分のふるさと」イ・サンクム(福音館)
9月 「二つの国の物語」赤木由子(3部作 理論社)
|
第30期 |
第30期 「戦争と平和の問題をファンタジーで書く」
18年11月 「ほろびた国の旅」三木 卓(初版 盛光社、新版 講談社)
12月 「最後の子どもたち」グードルン・パウゼヴァング(小学館)
19年1月 「羽根をなくした妖精」ユリヨ・コッコ(晶文社)
2月 「消えた国旗」斉藤尚子(岩崎書店他)同名の本から数編。
3月 「弟の戦争」ロバート・ウェストール(徳間書店)
|
第29期 |
第29期 「イギリス児童文学の源流」
18年4月 「黄金の川の王さま」ジョン・ラスキン(青土社、講談社など)
5月 「バラと指輪」サッカレー(岩波少年文庫など)
6月 「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル(完訳ならどれでも)
7月 「水の子」キングスリー(岩波少年文庫)
9月 「金の鍵」ジョージ・マクドナルド(岩波少年文庫など)
|
第28期 |
第28期 「アジアのゴースト・ストーリーを読む」
17年11月 「レイさんといた夏」安田夏菜(講談社)
12月 「真夜中にあそぶ亡霊」ねむれないほどこわい話2アンソロジー(偕成社)
18年1月 「聊斎志異」(岩波少年文庫)/「雨月物語」(講談社青い鳥文庫)
2月 泉鏡花を読む「高野聖」「天守物語」など(岩波文庫、集英社文庫など)
3月 「怪談」小泉八雲(偕成社文庫など)
|
第27期 |
第27期 「西洋のゴーストストーリーを読む」
16年4月 「骨董通りの幽霊省」アレックス・シアラー(竹書房)イギリス
5月 「ゴーストの騎士」コルネーリア・フンケ(WAVE出版)ドイツ
6月 「ゴーストハウス」クリフ・マクニッシュ(理論社)イギリス
7月 「ココと幽霊」イワン・クーシャ(冨山房インターナショナル)クロアチア
9月 「ほんとうに怖くなれる幽霊の学校」トビー・イボットソン(偕成社)イギリス
|
第26期 |
第26期 「現代日本の作品を読む」
16年11月 「水はみどろの宮」(石牟礼道子)福音館文庫
12月 「文学少年と運命の書」(渡辺仙州)ポプラ社
16年1月 「羽州物語」(菅野雪虫)カドカワ銀のさじシリーズ
2月 「歌う樹の星」(風野潮)ポプラ社
3月 「あまねく神竜住まう国」(荻原規子)徳間書店
|
第25期 |
第25期 「世界の新しいファンタジーを読む(YA向きの作品を中心に)」
16年4月 「抵抗のディーバ」(ジャン=クロード・ムルルヴァ)フランス
5月 「漂泊の王の伝説」(ラウラ・ガジェコ・ガルシア)スペイン
6月 「ミストボーン 1灰色の帝国」(ブランドン・サンダースン)アメリカ
7月 「創世の島」(バーナード・ベケット)ニュージーランド
9月 「図書室の魔法」(ジョー・ウォルトン)イギリス
|
第24期 |
第24期 「いま、アンデルセンを読みなおす」
15年11月 「絵のない絵本」
12月 「人魚姫」「小さいイーダの花」「親指姫」
「しっかり者の錫の兵隊」「野の白鳥」
16年1月 「ナイチンゲール」「みにくいあひるの子」
「ある母親の話」「マッチ売りの少女」
2月 「雪の女王」「赤い靴」「パンを踏んだ娘」「沼の王の娘」
3月 「アンデルセン自伝」を中心に
参考:「野生の白鳥」(モニカ・スターリング)、
「アンデルセン 夢をさがしあてた詩人」(ルーマー・ゴッデン)など
|
第23期 |
第23期 「ルーマー・ゴッデンを読む」
15年4月 「人形の家」(瀬田貞二 訳)岩波少年文庫
5月 「ディダコイ」(猪熊葉子 訳)評論社
6月 「台所のマリアさま」(猪熊葉子 訳)評論社
「ねずみ女房」(石井桃子 訳)福音館
7月 「バレエダンサー」(渡辺南都子 訳)偕成社
9月 「ラブジョイの庭」(茅野美ど里 訳)偕成社
|
第22期 |
第22期 「ファンタジーの周辺(3)」
14年11月 「イルカの家」 (乾侑美子 訳)
12月 「第九軍団のワシ」 (猪熊葉子 訳)
15年1月 「ともしびをかかげて」 (猪熊葉子 訳)
2月 「ケルトの白馬」 (灰島かり 訳)
3月 「太陽の戦士」、「思い出の青い丘」(自伝) (ともに猪熊葉子 訳)
|
第21期 |
第21期 「現代のファンタジー」
14年4月 「怪物はささやく」 パトリック・ネス
5月 「太陽の黄金の林檎」 レイ・ブラッドベリ
6月 「ハ―メルンの笛吹きを追え!」 ビル・リチャードソン
7月 「オバケの長七郎」 ななもりさちこ
9月 「獣の奏者」 上橋菜穂子
|
第20期 |
第20期 「若い世代のファンタジー」
13年11月 「真夜中の動物園」 ソーニャ・ハートネット
12月 「天山の巫女ソニン」 菅野雪虫
14年1月 「千年の森をこえて」 キャシー・アッペルト
2月 「穴」 ルイス・サッカー
3月 「ギャザリング・ブルー 青を蒐める者」 ロイス・ローリー
|
第19期 |
第19期 「現代のファンタジー」
12年4月 「サースキの笛がきこえる」 エロイーズ・マッグロウ
5月 「霧の王」 スザンネ・ゲルドム
6月 「七つのわかれ道の秘密」 トンケ・ドラフト
7月 「ジャッコ・グリーンの伝説」 ジェラルディン・マコーリアン
9月 「走れ!半ズボン隊」 ゾラン・ドヴェンガー
|
第18期 |
第18期 「現代日本のファンタジー」
12年11月 「月の森に、カミよ眠れ」 上橋菜穂子
12月 「月神の統べる森で」 たつみや章
13年1月 「鬼の橋」 伊藤遊
2月 「かはたれー散在ガ池の河童猫」 朽木祥
3月 「月の影 影の海 十二国記」 小野不由美
|
第17期 |
第17期 「宮沢賢治特集」
12年4月 「山男の四月」「水仙月の四日」
5月 「かしはばやしの夜」「鹿踊りのはじまり」「なめとこ山の熊」
6月 「ポラーノの広場」「風の又三郎」
7月 「グスコーブドリの伝記」
9月 「銀河鉄道の夜」
|
第16期 |
第16期 「現代のファンタジー」
11年11月 「チビ虫マービンは天災画家!」 エリース・ブローチ
12月 「みえない雲」 グードルン・パウゼヴァング
12年1月 「魂込め(まぶいぐみ)」 目取真俊
2月 「おとなりさんは魔女」 ジョーン・エイキン
3月 「カメレオンのレオン つぎつぎとへんなこと」 岡田淳
|
第15期 |
第15期 「現代のファンタジー」
11年4月 「トニーノの歌う魔法」 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
5月 「かかしと召し使い」 フィリップ・プルマン
6月 「お話を運んだ馬」「まぬけなワルシャワ旅行」アイザック・シンガー
7月 「風の十二方位」 アーシュラ・ル=グウィン
8月 「クレイ」 デイビッド・アーモンド
|
第14期 |
第14期 「ファンタジーの周辺 その2」
10年11月 「宝島」 ロバート・L・スティーブンソン
12月 「トム・ソーヤーの冒険」 マーク・トウェイン
11年1月 「チポリーノの冒険」 ジャンニ・ロダーリ
2月 「ジャングル・ブック」 ラドヤード・キップリング
3月 「ロビンソン・クルーソー」 ダニエル・デフォー
|
第13期 |
第13期 「ファンタジーの周辺 その1」
10年4月 「海底二万里」 ジュール・ヴェルヌ
5月 「タイム・マシン」 H・G・ウェルズ
6月 「たんぽぽのお酒」 レイ・ブラッドベリ
7月 「闇の左手」 アーシュラ・ル=グウィン
9月 「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン
|
第12期 |
第12期 「英国以外のファンタジー」
09年11月 「ほんとうの空色」 バラージュ・ベーラ
12月 「星の王子さま」 サン・テグジュペリ
10年1月 「聊斎志異」 蒲松齢
2月 「どろぼうの神さま」 コルネーリア・フンケ
3月 「むだに過ごしたときの島」 シルヴァーナ・ガンドルフィ
|
第11期 |
第11期 「英語圏の国のファンタジー」
09年4月 「ローワンと魔法の地図」 エミリー・ロッダ
5月 「ギフト」 アーシュラ・ル=グウィン
6月 「時をさまようタック」 タリー・ハビット
7月 「ザ・ギバー」 ロイス・ローリー
9月 「ハリー・ポッター」(シリーズ〔1〕〔7〕) J.K.ローリング
|
第10期 |
第10期 「英国以外の国のファンタジー」
08年11月 「パーラ」 ラルフ・イーザウ
12月 「はるかな国のきょうだい」 アストリッド・リンドグレーン
09年1月 「ムーミン谷の冬」 トーベ・ヤンソン
2月 「みどりのゆび」 モーリス・ドリュオン
3月 「水仙月の四日」「風の又三郎」 宮沢賢治
|
第9期 |
第9期 「現代のファンタジー」
08年4月 「めざめれば魔女」 マーガレット・マーヒー
5月 「魔女と暮らせば」 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
6月 「弟の戦争」「ブラッカムの爆撃機」 ロバート・ウェストール
7月 「青空のむこう」 アレックス・シアラー
9月 「肩胛骨はつばさのなごり」 デイヴィッド・アーモンド
|
第8期 |
第8期 「ファンタジーの古典を読む(3)」
07年11月 「ドリトル先生航海記」 ヒュー・ロフティング
12月 「床下の小人たち」 メアリー・ノートン
08年1月 「人形の家」 ルーマー・ゴッデン
2月 「海のたまご」 ルーシー・M・ボストン
3月 「ニルスのふしぎな旅」 セルマ・ラーゲルレーブ
|
第7期 |
第7期 「ファンタジーの古典を読む(2)」
07年4月 「オズの魔法使い」 L・フランク・ボーム
5月 「ピーターパンとウェンディ」 J・M・バリ
6月 「くまのプーさん」「プー横丁にたった家」 A・A・ミルン
7月 「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 パメラ・トラヴァース
9月 「ムギと王さま」 エリナー・ファージョン
|
第6期 |
第6期 「ファンタジーの古典を読む」
06年11月 「水の子どもたち」 チャールズ・キングズリー
12月 「不思議の国のアリス」 ルイス・キャロル
07年1月 「北風のうしろの国」 ジョージ・マクドナルド
2月 「砂の妖精」 E・ネズビット
3月 「たのしい川べ」 ケネス・グレアム
|
第5期 |
第5期 「神話・伝説とファンタジー」
4月 「忘れ川をこえた子どもたち」マリア・グリーペ
5月 「ふくろう模様の皿」 アラン・ガーナー
6月 「ゴースト・ドラム」 スーザン・プライス
7月 「炎の戦士クーフリン」 ローズマリ・サトクリフ
9月 「樹上の銀」 スーザン・クーパー
|
第4期 |
第4期は日本のファンタジーをとりあげました。
11月 「だれも知らない小さな国」 佐藤さとる
12月 「風と木の歌」 安房直子
1月 「雨やどりはすべり台の下」 岡田淳
2月 「霧のむこうのふしぎな町」 柏葉幸子
3月 「ふるさとは、夏」 芝田勝茂
|
第3期 |
フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』、アリソン・アトリー『時の旅人』、
ジョーン・ロビンソン『思い出のマーニー』、
L.M.ボストン『グリーン・ノウの子どもたち』『グリーン・ノウの石』、
スーザン・クーパー『影の王』
|
第2期 |
トーベ・ヤンソン『楽しいムーミン一家』 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法使いはだれだ』
オトフリート・ブロイスラー『クラバード』 ロアルド・ダール『魔女がいっぱい』
|
第1期 |
C.S.ルイス『ライオンと魔女』 トールキン『ホビットの冒険』
ロバート・ウェストール『弟の戦争』
|